そもそも、新しいサービスをはじめたばかりで、利用者から問い合わせが増えるのはある意味で当然。それどころか、むしろ好ましい状況だととらえるのが妥当かもしれません。
それにもかかわらず、「由々しき」と断言してしまうのは、メンバーの個人的かつ感情的な決めつけであり、あなたはモヤモヤするかもしれません。
この手のすれ違いは、事実と感情を適切に分けられていないことにより起こっていると考えられます。次のように、事実と感情を分けて話をしたらどうでしょう。
「問い合わせ件数が増えています。私を含むメンバーの残業も増えており、由々しき状況だと思うのですが、どう思われますか?」
「問い合わせ件数が、普段と比べて8割近く多く、昨日だけで100件を超えています。これは由々しい状況だと思い、対策を考えたいと思いますがご意見をいただけますでしょうか?」
『定時で成果 残業ゼロでも目標を達成するチームづくりの教科書』(沢渡あまね、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
あなた、または周りの人の受け取り方も変わり、無駄な感情のもつれやいざこざも減るのではないでしょうか。
私は職場や仕事のシーンにおいても、感情を伝えることは決して悪いことだとは思いません。
仕事とはいえ、人が関わる営みである以上、感情や感性にドライになりすぎてはうまくない。AIが幅を利かせている世の中だからこそ、むしろ私たちは感性を豊かにしたほうがいい。
それが、他者との良好な関係構築、ひいては「いい仕事」をもたらす側面も否めないですし、大切にしていったほうがよいでしょう。
問題なのは事実と感情を混在させて伝えていること、その事象の良し悪しを決めつけるような伝え方をしてしまっていることです。事実と感情の分離。それをチームの習慣にしていきたいです。







