自社の専門店同士を融合させる“荒業”

「松屋を運営している松屋フーズホールディングスは、『松』の字を冠したグループ会社を増やしています。とんかつ専門店の『松のや』や、ステーキ専門店の『ステーキ屋 松』。また、『松』は冠していませんがカレー専門店の『マイカリー食堂』もあります」

 とんかつ、ステーキ、カレーといった専門店の開発、複数ブランド化は、ゼンショーなど他の大手外食グループもやっている。松屋フーズの最大の特徴は何か。

「近年の松屋は自社ブランド同士を融合させ、1店舗で複数の専門店のメニューを提供する店舗展開を進めているのです」

 確かに最近、松屋と松のや、松屋とマイカリー食堂のように、複数の看板を掲げる店舗を見かけるようになった。複数の専門店をドッキングさせてしまうのは、これまでになかった荒業だ。

「たとえば松屋とマイカリー食堂の看板がある店に入ると、同じ券売機で牛めしもカレーも注文できます。2店舗分のメニューから選べる“掛け算”の売り出し方です」

 ライバルのすき家、吉野家グループに対する新たな差別化ポイントを開拓したというわけだ。

松屋、大逆転への勝ち筋は?すき家、吉野家を追う「牛丼以外」の新戦略Photo:A4studio