社内に反対意見があったのに「こんなクルマ」を出せたワケ

F:実はSuper-ONEを試乗している様子をSNSに上げたら、某社のエンジニアから「いや、実は自分も同じような企画を出していたんですよ」と連絡がありました。「企画書段階で、上から『こんなクルマ、売れるわけがないだろうが』と秒で却下された」と恨み節を聞かされました。「あれを出せるのがホンダさんですよ。だからウチはダメなんですよ。ホンダさんが羨ましい」とさんざん悔しがっていました。

本田技術研究所 機種開発LPL チーフエンジニア 四輪研究開発センター 機種開発LPL室 堀田英智さん本田技術研究所 機種開発LPL チーフエンジニア 四輪研究開発センター 機種開発LPL室 堀田英智さん Photo by AD Takahashi

堀:いや。反対意見はウチにもありましたよ。「面白いのは分かるんだけど、本当にやるのコレ?」という後ろ向きの話は、ウチにだって当然ありました。

本田技術研究所 チーフエンジニア 四輪研究開発センター 機種開発LPL室 機種開発推進ブロック 赤峰宏平さん(以下、赤):だから実際に試作車を造ったんです。Super-ONEの元になるバカっ速のデモカーを造って、上の人、決裁権のある人に乗ってもらいました。

 社長にも乗ってもらいました。そしたら「いいじゃんこれ。面白いじゃん」と大喜びでした。会議のプレゼンだけだったら、恐らくこの企画は通らなかったでしょうね。実際に乗ってもらって、コーフンしてもらって、その熱の冷めないうちに企画会議で「これどうですか」とやる(笑)。

堀:上の人もみんな運転が好きですからね。乗ってもらったらこっちのものです(笑)。

本田技術研究所 チーフエンジニア 四輪研究開発センター 機種開発LPL室 機種開発推進ブロック 赤峰宏平さん本田技術研究所 チーフエンジニア 四輪研究開発センター 機種開発LPL室 機種開発推進ブロック 赤峰宏平さん Photo by A.T.