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クロマグロの国際交渉で、2027年から中西部太平洋での大型魚(30kg以上)漁獲上限を25%増やすことが決まった。昔と違い今やクロマグロは海にあふれており、上限オーバーで海に戻している漁業者にとって増枠は朗報だ。しかし、喜んでばかりもいられない。日本を狙い撃ちするかのように小型魚の漁獲枠が削減され、米国やメキシコ、韓国の外交攻勢に圧倒され、長年かけて日本の漁業が築き上げてきた権益(=漁獲シェア)が削り取られていく流れも出来つつあるからだ。(経済ジャーナリスト 樫原弘志)
ゴリ押し米とメキシコ、真の「勝者」は韓国か?
クロマグロ交渉の内幕~翻弄される日本~
8月18日、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会と全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)の合同作業部会が、日本、米国、韓国、メキシコ、台湾など10カ国・地域の代表によるオンライン形式で開催され、2027年からの新しい資源管理の枠組みを決めた。
新方式では、太平洋の主に西側を管轄するWCPFCが、主に東側を管轄するIATTCにならって、漁獲上限を2年間累積のブロック枠で管理する。1年換算すると、西側のクロマグロ大型魚(30キログラム以上)は25%増の1万4836トン、小型魚(30キログラム未満)は6%減、4823トンとなる。
マジックナンバー「6.37」
韓国が仕掛けたデータ外交
とはいえ今回の交渉でもっとも重要な数字は「25%増枠」ではない。「6.37」である。※詳細は表を参照
これは、小型魚の漁獲枠を、大型魚の漁獲枠へ振り替える際の新しい換算係数だ。ISC(北太平洋まぐろ類国際科学委員会)の分析に基づくもので、小型魚1トンの漁獲は大型魚6.37トンの漁獲相当の
この数字を最大限に利用したのが韓国だ。8月のオンライン会合でまとまった妥協案では、韓国は小型魚枠の35%まで6.37倍換算を適用できることになった。








