日本も同20%まで適用できるが、そもそも養殖用種苗の供給や混獲などで小型魚枠の消化率が高いため、韓国と違い振替には慎重な立場をとっていた。

 現在の韓国の漁獲枠は小型魚718トン、大型魚501トンである。新制度で大型魚が25%増、小型魚が約6%減になると仮定すると、小型魚約676トン、大型魚約626トンになる。

 そして韓国が小型魚枠の35%を6.37倍、残りを従来の1.47倍で大型魚へ振り替えた場合、理論上の利用可能量は約2779トンまで膨らむ。現行総枠1219トンの約2.3倍であり、大型魚枠だけで比較すると501トンから2779トンへ、実に5倍以上になる計算だ。※詳細は表を参照

 韓国の主張は換算係数だけにとどまらない。大型魚の新規増枠分を日本、韓国、台湾で均等配分することを提案している。この考え方が採用されれば、韓国の大型魚利用可能量はさらに跳ね上がる。※詳細は表を参照

 韓国が狙っているのは単なる増枠ではない。自国の漁獲機会が大きく伸びる制度そのものを手に入れることなのである。