水位が上がるほど外側の水圧でドアは開けにくくなります。JAFの試験では、水深60cmでも大きな力が必要になりました。そのままでは車内に水が満ちて、閉じ込められ危険です。ためらわずに窓を下げましょう。

 特に、フロントウインドウもドアウインドウも合わせガラスのクルマは、早めに窓を下げましょう。少しでも窓が開いていれば車内に水が入り込み、車内と車外の水圧差が小さくなってドアを開けやすくなります。

 すぐに警察と消防にも連絡しましょう。脱出した後も何らかの助けが必要なことが多いようです。救助の手配は早ければ早いほど生存の可能性が上がります。

EVは冠水すると感電する?緊急脱出ハンマーでも「割れない窓」がある?→「クルマ水没」疑問にズバリ回答緊急脱出用ハンマー Photo:PIXTA

 先述した脱出ハンマーは、全ての席から手が届く位置に固定しておきましょう。横転した際に脱出ハンマーが車内で転がり紛失しないよう、固定するのが大事です。ドアポケットに入れておくだけでは、いざという時に見つからないかもしれません。脱出ハンマーを買うときは単品ではなく、固定できるホルダーが付属しているものを選びましょう。

 シートベルトを切るための「カッター」も重要です。多くの脱出ハンマーにはカッターも備えられています。

 シートベルトは、クルマが斜めになったり横転したりした際もロックされます。強くテンションが掛かった状態でロックされると、バックルを外せない時もあります。その際に、ベルトを切って脱出します。シートベルトはとても頑丈ですが、カッターで横方向に刃を入れると大きな力を入れずに切ることができます。