日産エスピノーサCEO日産CEOが明かした「GT-R」「フェアレディZ」そして「シルビア」の未来戦略とは? Photo by Yoichi Morohoshi

日産自動車のイヴァン・エスピノーサCEOが、クルマ好きな少数のジャーナリストに向けて明かした話とは?「ホンダとの経営統合交渉の内幕」はもちろん、スポーツカー戦略で「GT-R」と「フェアレディZ」、さらにかつての「シルビア」について言及したことは聞き逃せない、耳寄り情報でした。(モータージャーナリスト/安全運転インストラクター 諸星陽一)

日産エスピノーサCEOが明かした
ホンダ統合、AI自動運転、スポーツカー

 5月21日、日産自動車のイヴァン・エスピノーサCEOと日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員のラウンドテーブルが開催されました。同会の理事である筆者も参加したので、その詳細をリポートします。最初にCEOから謝辞とともに、こんなスピーチがありました。

「私は本当にクルマが好きで、これまで人生をかけて向き合ってきました。クルマの話をすることが何よりも好きです。日産のクルマについてであれば、なおさら深く理解しているつもりです」

「皆さんは、長期ビジョンや会社の立て直し、日産が今後数年でどのように力を高めていくのかに、ご関心があると思います。また、商品に対する期待や、開発の考え方、技術の方向性についてもご質問があるでしょう。どのような内容でも構いません。お答えできる範囲で、できる限り率直にお答えします」

「遠慮は不要です。どうぞ率直にお話しください。私のことは『イヴァン』と呼んでください。『エスピノーサさん』と呼ぶ必要はありません」

“イヴァン”は、呼びかけるときはファーストネームで、カジュアルな雰囲気での対話を望みました。1週間前の決算会見では数多くの報道陣が詰めかけ、リストラは国内工場も対象になるかなど厳しい質問が飛び交いました。それに比べて今回は、AJAJ会員から20人のみが参加。試乗インプレッションを得意とする者、デザインを専門にする者、ヒストリーを語る者、得意分野は異なりますが、いずれも日本を代表するクルマ好きです。

 そこで筆者は、「ホンダとの経営統合交渉の内幕」をテーマに3つ質問しました。

「日産とホンダの経営統合が決裂したとき、イヴァンはホンダの経営状況が悪いことを知っていたのでしょうか? ホンダが先日、決算を発表した時にどんなことを考えましたか? もし決裂せずに統合協議が進んでいたら、今頃どうなっていたのでしょう?」

 話したくない内容ばかりだったと思いますが、イヴァンは前置き通り、率直に見解を述べてくれました。