だったら、今ある素材を送ってしまったほうがいいと思います。気になるなら「自分はこう考えています」という懸念点も伝えれば、それで済むことですから。

仕事が早い人ほど
「完成」を待たずに動く

 自分が連絡をもらう立場でも、途中経過を知らせてくれる人は「この人は信用できるな」と感じます。

 たとえば、スケジュールの調整でこちらから3つの候補日を出したとします。相手にとってそのうち2日は明らかにNGで、1日だけ調整可能だったなら、とりあえずNGの日だけでも先に伝えてもらったほうが、こちらとしてはありがたくないですか?

 NGの2日は別のスケジュールに当てられるわけですから。でも、多くの人は「調整できたら連絡しよう」と、そのまま寝かせてしまうんですよね。

 だから、私はそういった無駄を避けるために「ダメな日があったら先に教えてください」とあらかじめ先回りしてメールに書いておいたりします。

 今後も連絡ツールやAIはどんどん便利になっていくので、「情報を回収してまとめて伝える」といった役割は、もしかしたら不要になっていくかもしれません。

 仕事は常に同時進行で、みんなが有機的に動く。それが今後の効率的な働き方のスタンダードになっていくような気がしています。

 こちらの状況を相手に伝えきれないように、相手の都合を推し量るには限度があります。余計なところで想像力を使うより、お互いのために途中経過はすぐに共有したほうがいいです。

「メールを送った」だけでは
伝えたことにならない

 情報共有の不足による揉め事は、「言った/言わない」といった問題だけではなく、「言ったけど、全然伝わっていなかった」というパターンも実は多いんです。

 メールを送っても、相手がそのメールを読んでいなければ伝わったことにはなりません。

 LINEに既読がつけば、さすがに読んだだろうと思ってしまいますが、「反射的に通知を開いたけど、大事な内容みたいだからあとでちゃんと読もう」と思ったまま寝かせてしまう……。こんなパターンはよくあることで、身に覚えがある人もいるんじゃないでしょうか。

 これも送った側にとっては伝わっていない状態です。