マツダの企業規模を考えれば、選択と集中は避けられない。限られた開発資源を次世代の主力技術へ振り向けるのは、経営として合理的な判断だろう。

 しかし長年CX-5のディーゼルを愛用してきたユーザーからすれば、「はいそうですか」と簡単に納得できる話ではあるまい。今回新型CX-5を試乗して、その思いはいっそう強くなった。車体そのものは驚くほどよくなっているのに……である。

後席が広がり、荷室も広くなった

 3代目となる新型は、全長4690mm、全幅1860mm、全高1695mm。先代より全長が115mmも長くなり、全幅も15mm拡大されている。ホイールベースも115mm延長され2815mmとなった。全長の延長分が、そっくりそのままホイールベースの延長分に当てられているところが興味深い。

 この恩恵を最も受けたのが後席である。膝まわりの空間が大幅に広がり、ドアの開口部も見直された。荷室容量も466リッターを確保している。先代であまり評判の良くなかった後席の居住性と使い勝手が、大きく改善されている。この点はナイス。

荷室にゴルフバッグなどを積んだ状態荷室にゴルフバッグなどを積んだ状態。日本のクルマは横積みできるから良いですね Photo by F.Y.
後席を倒せば広大な荷室が現れる後席を倒せば広い荷室が現れる Photo by F.Y.