「ETCキャンセル界隈」は
何を考えているのか?
マッサージ店で働くAさんは、クレジットカードやバーコード決済を一切使わない「超現金主義」を貫いています。
買い物や食事は、絶対に現金払い。ネットショッピングを利用する際もクレカを使わず、コンビニ払いや代引きを使う徹底ぶりです。この「現金しか使わない」「クレカは使わない」という信念のもとで、ETCカードを使用していないとのことでした。
確かに、一般レーンで現金払いにすれば、その場で通行料の支払いが完了し、後日クレカ会社から請求されることはありません。「後払い」に抵抗があり、現金残高を正確に把握しておきたい人にとってはメリットがあると言えます。
ただし厳密に言えば、クレカを持たない人でも、保証金を預けて利用する「ETCパーソナルカード」を申し込めます。通行料金は、登録した銀行口座から引き落とされます。
それでもAさんはどこ吹く風。高速道路に乗った際は、欠かさず現金で通行料金を支払っています。
ライターのBさんも、通行料金をETCではなく一般レーンで支払っています。
Bさんは筆者の同業者で、自動車に関する執筆も行っています。さまざまなメーカーからクルマ(広報車)を借りて試乗・撮影することもあり、その際に使用した経費は、寄稿先の編集部に請求する流れになっています。こうした経費の請求において、意外と負担になるのが領収書などの発行・管理です。
Bさんは最初から「ETCキャンセル界隈」だったわけではなく、以前はETCを利用していました。当時は高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにある専用プリンターなどで「ETC利用明細書」を印刷し、寄稿先の編集部に提出していたそうです。
Web上で「ETC利用証明書」を発行できるETC利用照会サービスもありますが、車両番号や車載器管理番号を入力してユーザー登録したり、PDF形式でダウンロードして印刷したりするのには、意外と手間がかかります。
一方、一般レーンの料金所を通って現金決済し、その場で領収書を発行すれば、別途印刷する手間を解消できます。Bさんはそのラクさがやみつきになり、結局はETCの利用をやめてしまったのです。
Bさんの件は少々特殊なケースですが、仕事などで「紙の領収証」がすぐに必要な場合は、ペーパーレスという「ETCならではの利点」が逆効果になるケースもあるようです。








