不倫をしている人は
ETCを利用しない!?

「キャンセル界隈」がETCを使わない理由は、他にもあります。

 信じるか信じないかはあなた次第ですが、高速道路にまつわる都市伝説としてSNSなどで囁かれているのが「不倫をしている人はETCを利用しない」というもの。

 ETCを利用すると、高速道路を利用した日時と区間が明細などに記載されるケースがあります。配偶者がこうした情報を見た際に、ウソをついて普段は行かない場所に出かけていたことがバレてしまい、不倫を疑われるリスクがあるというわけです。

 高級車がわざわざ一般レーンを利用しており、なおかつ車内にカップルが乗っていると、その男女は不倫をしている……かもしれません。

 本題に話を戻すと、現代は「ETCを使うのが当たり前」になっているので、「ETCキャンセル界隈」にはさまざまな不利益が生じています。

「ETCキャンセル界隈」にそんな事情があったのか!わざわざ現金で払う〈思いもよらない理由〉Photo:PIXTA

 例えば、首都高速や阪神高速などが導入している「距離料金制」の恩恵を享受できません。

 この制度が設けられている高速道路では、通行料が均一になるのではなく、利用した距離に応じて料金が変動します。ETC利用者の場合、短距離であれば低額の負担で済みます。

 一方、現金で利用する場合は、実際の走行距離にかかわらず、入口から利用できる最も遠い出口までの料金を支払うことになります。

 また、ETCの搭載を前提とする「深夜割引」や「休日割引」も利用できず、高速道路の利用額に応じてポイントが貯まる「ETCマイレージサービス」も使えません。

 さらに、近年は全国各地でETC専用入口やETC専用料金所への切り替えが進んでおり、通行できるエリアはますます限定的になっています。高速道路各社は2030年度をめどに、ほぼ全ての料金所をETC専用に切り替える計画です。

 ETCを使わないメリットをあえて挙げるならば、機器の不具合などでETC開閉バーが開かず、衝突する事故を回避できる点。そして状況によっては、ETCレーンよりも一般レーンの方が空いている点などでしょうか。

 ですが、先述した販売店の営業担当者によると、「近所の高速の入口がETC専用になったから」といった理由で、これまでETCを使っていなかった人たちから、車載器設置の相談を受ける機会が増えてきたとのこと。

 こうした状況を踏まえると、時代の変化とともに「ETCキャンセル界隈」はますます少数派になり、ETC利用率は限りなく100%に近付いていくのではないでしょうか。