データが「ある」だけでは
勝てない
確かに、バレーボールの世界で言えば、日本は世界一のデータベースを持っています。28年ぶりのメダルには、膨大なデータが貢献したことも否定はしません。ですが、ただ「ビッグデータ」があれば、勝てるわけではありません。
そもそも、メダル獲得につながった大きな理由は、日本を代表する選手たちが、世界を相手に日々努力を重ね、最高の舞台で最高のパフォーマンスを発揮したことにありました。
また、「そこにあるデータ」を活かすには、一人の力ではどうすることもできません。
チームリーダーである監督やコーチングスタッフ、選手が一丸となってデータを活用しようと試み、貫いてくれたことがとても大きいのです。
ただ大量のデータが「ある」だけでは、現場は動きません。
いくら高度な分析手法を持っていても、「何のために」その分析を行うのかというそもそものミッションがなければ、データは単なる情報の集積でしかありません。
ただデータを集めて分析するのではなく、
いかにして現場でそれを活用し、結果につなげるべきか。
データを現場で有効活用し、勝利につなげていくこと。
これこそがデータを「武器化する」ことだと考えます。