「リーダーは孤独である」、「リーダーは孤独に耐えなければならない」とよく言われます。確かに否定はできません。しかし大半の場合、ちょっとしたコミュニケーションのすれ違いによって生まれる「孤独」に、多くのリーダーが苦しんでいます。事例とともに、その解決策を見ていきましょう。
「リーダーは孤独なもの」。
でもそれって本当?
多くのリーダーが犯してしまう間違いの1つに、「自分一人で問題を抱えてしまう」というものがあります。これは、過去の連載でお伝えした「部下に甘える」という内容につながるものですが、どんなに状況がうまくいかなくても、あなたは決して一人ではありません。
よく「リーダーは孤独なものだ」と言われますが、それは違うと私は思います。何か問題があるのなら、すべてをさらけ出し、部下に相談すればいいのです。
何よりもまず、リーダー自身が正直になることが必要だと思っています。リーダーが正直に弱みをさらけ出さなければ、部下が正直になることは絶対にないからです。そうやってお互いが正直になって初めて、関係の質が上がっていくのです。
過去、私とかかわった人の中に「とにかく業績を上げなければいけない」という強い思いでチームと向き合っている、Tくんというリーダーがいました。