リーダーを襲う「孤独」は、
こうして生まれる!
そこで私はTくんに「リーダーが孤独なんじゃなくて、君が自分から孤独なほう、孤独なほうへ突き進んでいるんじゃないか?君の思いをみんながわかってくれていないのは事実だろうけど、君はみんなの思いがわかっているのか?」と聞いてみました。
するとTくんは「そうか、僕のほうがみんなの思いをわかっていなかったんですね」と言い、ボロボロ涙を流していました。
それからというもの、Tくんは部下の話を本気で聞き、さらに自分の思いを正直に伝えるようにしました。そうなると、今度は部下たちのほうもTくんの思いに耳を傾けてくれるようになっていったのです。こうやって少しずつ少しずつ、関係は改善していきました。
リーダーの感じる孤独というのは、大半は「背負わなくてもいい孤独」を自ら背負ってしまっているのだと私は思っています。「お互いが正直になれないばかりに生まれている孤独」。この孤独に、多くのリーダーが襲われています。