会社によって、人によって価値観は異なります。部門・部署によっても価値観は異なります。それらの中で、自社と「価値観」を共有できる顧客を見抜くことが大切なのです。
前述の大企業のケースで言えば、最初の担当者は「資材部門」の担当者でした。その後、技術セミナーに訪れた担当者は「設計・開発部門」の担当者でした。資材部門の人は資材を安く購入することが仕事の1つなので、どうしても価値観が合いづらいのです。
一方、設計・開発部門の人は「VA・VE提案」や「新しい技術情報」に価値を見いだしますから、価格競争を回避するためにも後者にアプローチすべきです。
ターゲットを設計・開発部門にすれば、大企業の側から引き合い・問い合わせを発生させるのは難しくありません。大企業には常に「新商品開発」というニーズがあります。インターネットを中心としたマーケティングを行うことによって、ほぼどんな会社でも、やる気さえあれば大企業から引き合い・問い合わせを受けることができます。
また、自社と「価値観が同じ」顧客と付き合うためには、自社の「価値」が何なのかを、はっきり相手に訴求することが何より大切です。そうすることによって、自社と「価値観が同じ」顧客が集まってくるからです。
(連載了)
◆書籍編集部からのお知らせ◆
『法人営業のズバリ・ソリューション
――2つの空白マーケットで業績を上げる集客・営業法』
片山和也[著]
好評発売中!
法人営業の会社が「業績アップ」をとげる必勝ノウハウとは?船井総研の売れっ子コンサルタントが、競争の少ない「雨ざらし市場(零細・個人事業主)」と「クジラ市場(大企業)」の攻め方、その手法としてのB2Bダイレクトマーケティングの導入法を具体的に解説。この方法なら価格競争なしで優良顧客が開拓できる。
【主な目次】
CHAPTER1 消費者を狙うな、法人に売れ!
CHAPTER2 2つの空白マーケットで劇的に業績を上げる方法
CHAPTER3 巨大な空白マーケット「雨ざらし市場」を狙え!
CHAPTER4 「雨ざらし市場」でお客様をつかむ法人通販の進め方
CHAPTER5 じつは価格競争なしで攻略できる「クジラ市場」を狙え!
CHAPTER6 コネなし、人脈なしでも「クジラ市場」を開拓できる!
CHAPTER7 リピート客を確実に増やす顧客フォローの進め方
CHAPTER8 売上のバラツキをなくす営業マネジメントの進め方
ご購入はこちらから!⇒[Amazon.co.jp][楽天ブックス] [紀伊國屋書店BookWeb]