行動科学に引かれて出会った
マーケターへの道
3月12日、リクルートキャリアの「就職みらい研究所」は、2014年度卒業の学生の就職活動と企業側の新卒採用活動の実態を調査した「就職白書2014」を公表しました。
同白書は、2015年度に卒業する学生の就職活動の展望にも触れており、それによれば、51.9%の企業が「採用数に満たなくても求める人材レベルは下げない」と回答したそうですから、今年の就職戦線も学生にとっては依然厳しい状況が続くようです。
当社でもこのほど、新卒学生向けの会社説明会をスタートさせました。金融、商社、ITなど人気の業種は数多ありますが、マーケターを志望する優秀な学生が当社に集まってくれることを祈りつつ、毎回説明会を非常に楽しみにして臨んでいます。
そんな気持ちのある一方で、自分が就職について考えた頃のことを思い出すのもこの時期です。
今私が仕事として携わっている「マーケティング」に初めて出会ったのは、大学のゼミでした。私は文学部だったのですが、そこで「行動科学」という学問に引かれ、「人の欲求から物が売れる仕組みを解明する」ことに非常に関心を持ったことを覚えています。
そこで、選んだゼミが「購買行動・消費者心理」。人間が意思決定し行動する際には、何らかの科学的メカニズムが働いているはずです。そのメカニズムを明らかにすれば、一見不可解とも思えるような人間の行動に意味付けができるのではないかと考えました。
今、折に触れて申し上げている「マーケティングには、消費者インサイトが非常に重要である」ことを学んだのもこの時期です。
そんな私の就職活動は、やはりマーケティングの領域で仕事をしたいという思いから、学生なりに必死に考えた末、次の二つの業種に選択肢を絞ったのです。