ガイドブックに頼らないことが学びにつながる

 私の旅のスタイルは、いわゆる「ミニマリスト」とでも言えるものです。出張でもほとんど何も持っていかないことがありますし、プライベートでは極貧旅行のスタイルです。

 出張であればそれなりのホテルに泊まるため、大半のものは必要ありません。着替えも洗濯すればよく、緊急に必要な物があっても、ホテルに頼めばだいたい手に入れてもらえます。

 また、プライベートの旅行でも、余程の未開の地にいくのでなければほとんど何も必要ありません。必要だと思うものが現地で手に入らなくても、健康な人が2~3日滞在するのであれば、絶対に必要なのはパスポートとお金以外にはないように思えます。

 私は、旅行ガイドをほとんど読みません。まず行ってみることから始めます。なぜなら、何も準備しないほうが、現地の人たちに教えてもらわなければならず、学びにつながるからです。

 いわゆる観光地に行くこともありますが、それ以上に、下町や田舎をただ歩きまわり、車やバイクを借りて街を見て回り、スーパーやショッピングモールで何が、どのように売られているかを観察します。

 これは、私にとって旅が、職業の一環であることも理由の1つです。しかし、そうではない人たちにも、旅という行為から独特の何かを得るために価値のある方法ではないでしょうか。