最速最短で結果を出すためには、勝ちパターンを知ることです。つまり、これ以上やってもダメだとわかることもあれば、これは確実にクロージングできるという確信を持つこと。今回は、これほど誰も行きたがらない、けれども、自社の商品・サービスに理解のあるお客様への営業方法を紹介します。
新刊『営業が死ぬほど嫌いでもラクに結果を出せる36のコツ』の著者・嶋津良智氏による連載第3回。
ノルマなんて怖くない!
最速最短で結果を出すお客様の探し方
営業に行くのは誰もが嫌がるけれど、じつはオイシイ。そんな営業先があります。
「出入り禁止」相手への営業です。
企業間の取引で過去に何らかの大きな問題を起こすと、相手企業から「出入り禁止」を言い渡されることがあります。そうなると当然、営業マンはその企業を訪問することはできなくなります。
ただその状況が何年か続き、新入社員が入ってきて、過去の事情を知らない人が増えてくると、間違ってその会社に新規開拓に行ってしまう人も出てきます。
すると当然、「お宅の会社は出入り禁止だ!」と、とりつくしまもなく追い返されることになります。
社員間で情報の共有化がされておらず、「片っ端から営業してこい!」というスタイルの会社だと、たびたびそんなことが起こります。
出入り禁止の会社にあえて営業するような営業マンはいません。怒鳴られて追い出されるのがオチですから。
私が営業をしていたときも、「出入り禁止だ!」と言われ追い返されることがたびたびありました。私が勤めていた会社は設立したばかりで急成長の過程にあり、営業の勢いはすごかったのですが、組織としては未熟な面が多々ありました。