外国人に「クール・ジャパン」で日本を知ってもらう
日本から輸出するのは、自動車や機械だけではありません。日本には、最高のコンテンツがあります。また、まだまだ外国に知られていない日本の素晴らしさ、日本の技術力の高い商品もあります。それを国をあげて外国に売り込めば、もっと「輸出」は増えるでしょう。
「クール・ジャパン」という言葉を聞いたことがあると思います。あれは、日本文化の魅力を伝える取り組みです。
“クール・ジャパン”ってアニメのことだと思ってたよ。
アニメも日本が世界に誇るコンテンツで、これも“クール・ジャパン”です。『ドラえもん』や『ポケモン』は、世界中で放送されていますね。キティちゃんも世界的なキャラクターになっています。
外国で日本のアニメが放送されれば、日本の会社が放送料を受け取れますし、キャラクターグッズが売れれば、日本の会社が儲かります。知ってもらうだけでなく、ビジネスになるわけです。ちなみに、ぼくが好きな『ドラゴンボール』も世界中で人気です。
クール・ジャパンは、形がないコンテンツだけではありません。たとえば“和食”も、日本が世界に誇れる食文化で、クール・ジャパンです。和食の料理や食材、また“和食の心”が世界に認められた結果、各国で和食ブームが起きています。そしてその影響で、食材の輸出が伸びています。
また、日本の技術を世界に広めようという動きもあります。日本の技術力は世界的に見て非常に高いレベルにあります。その技術を活かして、外国の鉄道や道路などのインフラ工事を請け負ったり、コンサルティングをしたりしています。
へぇ。何のために?
これも、日本の会社のビジネスを拡げるためです。鉄道や道路工事を請け負うと、その国からお金をもらえますね。そうしたら、工事を請け負った日本の企業は儲かりますね。このような日本の素晴らしい技術やコンテンツを、国(日本政府の人や総理大臣)が先頭に立って外国に売り込む動きがこれから活発になるでしょう。
これまで、日本政府が“営業マン”になって外国の工事の仕事をもらいに行ったことは多くありませんでした。でも、他の国ではよく行われていることで、とても重要なことなんです。
なるほどね。政府が企業のサポートをするんだね。