実力者とか有能と言われる人ほど、打ち合わせなどでは一方的にしゃべってしまうもの。そんな相手を前につい黙り込み、うまく返せないという人が少なくありません。「アクティブ リスニング」ならどうするか、お教えしましょう。
「切り返し質問法」で流れをコントロール
私が10年以上にわたるTVキャスターとしての仕事を通してつくり上げたコミュニケーションのメソッド、「アクティブ リスニング」。
その目的は、
相手に気持ちよく話してもらいながら、こちらの考えもさりげなく伝え、信頼関係を築きながら、自分の目標を実現すること
です。
そのため「アクティブ リスニング」では、自分の考えをダイレクトに相手に伝えるといったことはしません。コミュニケーションの主役はあくまで相手であり、会話を楽しんでもらうためです。
このやり方は、一方的にしゃべりがちな相手にも有効です。
一方的にしゃべりがちな人は、自分の話の腰を折られたりすると、露骨に嫌な表情を見せたりします。
しかし、ただ黙って聞いているばかりでは話が盛り上がらず、必要な確認や提案だってしにくくなります。
そんなとき「アクティブ リスニング」では、「切り返し質問法」というスキルを使います。相手には自分の思いどおり話をしていると感じてもらいつつ、こちらが話の流れをコントロールするためです。
いくつか、例を挙げてみましょう。