提案営業とは、顧客(営業先)が抱えている「困りごと」を把握し、それを解消できるような提案を行うことにより、積極的に受注を増やしていく営業スタイルです。司法書士で言えば、住宅会社や不動産会社が不動産の売却情報を獲得できるような提案をしたり、銀行の業務効率化につながるような提案をするということです。顧客がその司法書士事務所と付き合うメリットを感じれば、紹介案件数は確実に増えていくものです。

T. Usami

最近では、営業専任者を採用する事務所も増えてきましたし、セミナーなどの反響営業に力を入れているところもあります。また、ウェブマーケティングに関しても、司法書士の不動産登記サイトを見た大手ハウスメーカーから問い合わせがあるなど、成功例も出てきています。販促・営業のあり方が少しずつ変わってきています。

司法書士の業界は競争が激しいとは言っても、競争が激化している他のマーケットと比べれば、業績を伸ばす余地はまだまだあります。まずは、マーケットニーズのある分野で、できることを着実に進めていくことが大切だと思いますね。

(毎週金曜日更新。次回は法律事務所の経営コンサルタント・鈴木圭介氏のインタビューを掲載致します)