68万部突破のベストセラー『伝え方が9割』の著者であり、第2弾である『伝え方が9割(2)』も好調の佐々木圭一氏と、著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』を映画化した『ビリギャル』が大ヒット中の坪田信貴さんとの対談が、1年ぶりに実現しました。後半戦は、佐々木氏の新刊『伝え方が9割(2)』についてです。(構成/伊藤理子 撮影/石郷友仁)

読者と同じ目線だから、安心感がある。できると思える

坪田信貴「『伝え方が9割』って優しさに満ちあふれた本ですよね」(写真左)

坪田『伝え方が9割(2)』の刊行、おめでとうございます。

佐々木 ありがとうございます。読んでいただいたのですね。

坪田 たいてい続編モノって、(1)を超えないじゃないですか。『ロッキー』だって、(2)もよかったけれど絶対に(1)のほうが面白い。でも、佐々木さんの場合は、(1)も面白いうえに、(2)でさらにそれを超えられるというのがすごい。

佐々木 そう言っていただけて、嬉しいです。

坪田 以前もお伝えしたと思うのですが、『伝え方が9割』って優しさに満ちあふれた本ですよね。先ほど「世の中を良くしたい」とおっしゃっていましたが、それを大上段に構えて言うのではなく、このクマちゃんみたいな謎のキャラクターを通じて「伝え方を少し変えるだけで、多くの人を幸せにできる可能性があるから、ちょっとやってみませんか?」と柔らかく伝えている。佐々木さんみたいに、コピーライターとして輝かしい実績を持つ人ならば、「俺のスゴい技をお前たちにも教えてやるぜ!」というテイストになりがちだと思うのですが、読者と同じ目線、いやそれ以下に下げているから、すごくわかりやすいんです。

佐々木 この謎の生物、クマちゃんが言えるんだから、自分にも言えるだろう、みたいな(笑)。