このように心・技・体、すべての面で底上げをし今回のW杯に臨むのがエディー・ジャパン。だからラグビーファンは「これまでとは違う戦いを見せてくれるのではないか」と期待するのである。

優勝候補・南アとの初戦は
「負け方」が見どころ

 とはいえ厳しい戦いが連続することは確実だ。現在のW杯は前回大会の上位12ヵ国に各大陸予選を勝ち抜いた8ヵ国の計20ヵ国が出場。これを5ヵ国ずつ4つのプール(グループ)に分けてリーグ戦を行い、その上位2ヵ国の計8ヵ国が決勝トーナメントに進む方式で行われる。

 日本が入ったのはプールBだが、難敵揃いなのだ。日本との対戦順でみると南アフリカ(4位・19日)、スコットランド(10位・23日)、サモア(12位・10月3日)、アメリカ(16位・11日)。日本は世界ランク14位だから、3ヵ国が格上だ。唯一のランク下位のアメリカもほぼ同格。ジョーンズは目標をベスト8(プールBで2位までに入る)としているが、冷静にみれば2勝できれば快挙、1勝で御の字、最悪の場合はこれまで通り、1勝もできないということもあり得るプールに入ってしまったのである。

 まず、緒戦にW杯2度優勝、3位1回の強豪・南アフリカとの対戦が組まれたのが厳しい。南アフリカと日本は過去一度も対戦したことがないが、物差しとなるのは、やはり2度優勝しているニュージーランド。日本はW杯でニュージーランドと2度対戦し、17―145、7-83の大差で敗れている。南アフリカはニュージーランドと優勝争いをするチームだから、同様のスコアになってもおかしくないほどの差があるのだ。

 ラグビーファンも南アフリカに勝てるとは思っていないだろう。つまり見どころは負け方だ。評価は人によっても異なるだろうが、失点が50点以内で、得点が10点以上なら上出来といったところか。もし、このような試合ができれば選手は手応えを感じ、2戦目のスコットランド戦を僅差に持ち込み、サモアとアメリカには勝てるかもしれない。

 観る側としては勝敗よりも試合内容を重視したいところだ。W杯という大舞台で本気を出す強豪を相手に日本代表の選手たちが、どれだけの気迫でぶつかっていくか。魂のこもったタックルで大男の突進を止める姿だけでも観る価値はある。

 注目の南アフリカ戦は19日(土)の深夜0時45分キックオフである。