算数脳はどこにある?
算数脳とは、前頭前野と下頭頂小葉にあり、左の脳にも、右の脳にもあります。
ブロードマンの領域番号を使えば、前の算数脳は、前頭前野の背外側にある46野で、後ろの算数脳は、頭頂葉の外側部分の40野と39野です。
39野と40野を合わせた領域は、外(「下」といわれることもある)頭頂小葉です。
これらの領域には、「数(かず)ニューロン(Number neuron)」と呼ばれる細胞が計算をしています。
たし算、ひき算、かけ算、わり算は、それぞれ違う神経細胞がしています。
つまり、「数ニューロン」には、たし算細胞、ひき算細胞、かけ算細胞、わり算細胞があるのです。
前頭前野では、数ニューロンが数を使って計算をして、答えを短期記憶(ワーキングメモリー)として保存しています。
下頭頂小葉では、数ニューロンが計算以外のことを処理して、長期記憶をしています。海馬が下頭頂小葉の記憶を長期にするのに働いているのです。
計算を繰り返し行っていると、体の成長とともに、数ニューロンの繋がり(シナプス)の数と数ニューロンの数自体が増えていき、計算が速く、間違わなくなっていきます。
そして、計算脳が大きくなっていきます。