稲盛和夫さんの「物心両面の幸福」

 同じように、京セラ創業者にして啓蒙家でもある稲盛和夫さんは、「物心両面の幸福」という論を説いている。

 すなわち「精神的な満足」「物質的な満足」の両方でバランスをとっていかないと、人は幸福になれないということである。

 物だけでもだめ、心だけでもだけ。

 お金だけでも、愛だけでも、人は幸せになれないのだ。

 私が外資系企業で働いているときは、営業成績を上げることばかりに、あくせくしていた。それでは幸福感を味わえなかったのも当然だと、今になればよくわかる。

「幸福の四角形」で見ても、「物心両面」で見ても、まったくバランスのとれた生き方になっていなかったのだ。

 あなたも置かれた状況を振り返り、「幸福の四角形」と「物心両面」に照らして自分の幸福度をチェックしてみてほしい。