未訳の最新ビジネス洋書のエッセンスが詰まった書評レポートを、PDFファイルで閲覧・ダウンロード提供する本連載。今回取り上げるのは『忙しい管理職者のための仕事割り振り術』(リチャードA・レッケ、ペリー・マッキントッシュ共著)です。(書評レポート提供/エグゼクティブブックサマリー)
管理職必見!
仕事割り振り術を5ステップで
「優秀なマネージャーは仕事の割り振りがうまい」
日常の仕事において、多くの方がこんなことをお感じになられたことがあるのではないでしょうか。
マネージャーの中には様々なタイプの人がおり、例えば時間はかかっても人材育成に力を入れる人、大事な部分は自分一人で抱え込んでしまう人、すべてを部下に振ってしまい、成果だけを求める人など様々だと思います。
共著者であるリチャードA・レッケとペリー・マッキントッシュの2人は、それぞれの持つ様々な事業体験において体系化された、「仕事の割り振り」に使える、非常にシンプルで分かりやすい5つのステップを紹介した、アメリカ国内における「仕事の割り振り術」の第一人者と呼べる存在です。
そのリチャードA・レッケとペリー・マッキントッシュ曰く、優秀なプロフェッショナルの管理者になるために最も重要なことは、部下に対して、仕事の割り振りをうまく行えることなのだそうです。
本書においても、これは管理者にとって絶対に必要不可欠な「管理能力」すなわち、スキルだと断言しています。管理者自身にこのスキルがないと、無能な管理者になってしまい、社内に有能な社員やヒット商品などの優れたリソースがあったとしても、そのパフォーマンスを最大化することができません。
そこで本書のノウハウが役立ちます。逆にこの知識を身につけていないと、企業の損失を招くだけでなく、管理者自身がたくさんの仕事を抱えるハメになったり、自分の部署の業績が伸び悩んだりと、まさに損失のスパイラルを招いてしまう恐れがあるのです。
本書では、そういった事態を打破すべく、仕事の割り振りを適切に行うための5つのステップを解説しています。
著者はこの5つのステップに従って、管理義務を果たす時間を確保し、部下の能力を伸ばす活動をし、そして部署の能力をより広い分野で構築することで、多くの管理者が簡単に、能率良く仕事を行い、目的を達成して行くために欠かせない仕事の割り振り術を公開しています。
本書に書かれている端的なマニュアルは適切に説明されており、どんなに忙しい管理者でも、すぐに実践に移すことが可能な「使える1冊」に仕上がっています。
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