「ファーストの会」が事情はどうあれ“小池第2新党”でしかない理由Photo by Satoru Okada

都民ファーストの会が10月3日、記者会見して明らかにした国政新党「ファーストの党」設立。政策も役員人事も勝敗ラインも連携する他の政党も説明できない残念ぶりで、注目度は低い。小池百合子東京都知事自身の意向ではないとの見方もあるが、果たしてそうか。いずれにせよ有権者には「小池新党」にしか見えない。(元東京都選挙管理委員会事務局長 澤 章)

悪あがき“小池”新党が急きょ誕生
小池知事は「終わりの始まり」

 地味で、ショボくて、サプライズなし――。10月3日、東京都議会第2会派である「都民ファーストの会」による国政新党立ち上げを発表した記者会見の、率直な印象だ。

 なにしろ党名が「ファーストの会」である。何のひねりもない。第一、主語がない。何がファーストなのかまったく分からない。

 しかも、衆院解散まであと10日余りというのに党の綱領も政策の骨子もないのだから、メディアの取り扱いが極めて小さいのもうべなるかなである。案の定、新内閣誕生のニュースに完全にのみ込まれてしまった格好だ。