高齢者写真はイメージです Photo:PIXTA

高齢者にとって
死よりも怖いものとは

 日本は諸外国に先駆けて、2018年に全都道府県が超高齢社会(65歳以上の人口が人口の21%以上)に突入した。その先に待ち受けているのは、年間150万人以上が死ぬとされる「多死社会」だという。人口の多数を占める高齢者が次々と寿命で亡くなり、人口が減少していく社会のことだ。

 私たちはこれまで、豊かに生きることばかり考えてきた。しかし、これからはどうすれば心豊かに最後の日を迎えられるのかを真剣に考える時期に来たと言えるだろう。期せずして、身近でそのことを考えさせられる出来事が起きた。