現代人に突きつけられた「うつ」というメッセージを読み解く 今日急増している「うつ」は、もはや特定の個人の問題と捉えるだけでは十分ではない。現代人が知らず知らずに翻弄されているものの正体は何か。前連載に引き続き、気鋭の精神科医が豊富な臨床経験をもとに読み解く。 第12回 本当に正常なのは誰だ?―社会に適応したマジョリティと心に正直なマイノリティ 泉谷閑示 第11回 人間はもともと、邪悪で怠惰な存在なのか?――「自己コントロール」のわな 泉谷閑示 第10回 「自己主張」で排除されてしまう―周りに「どう思われるか」ばかり気にする「ムラ的共同体」 泉谷閑示 第9回 食事に“美味しい”は要らない?―ガソリン補給のためだけに食べる人々 泉谷閑示 第8回 「結果」のみを求める成果主義―効率優先で失われる「質」の問題 泉谷閑示 第7回 マニュアルがないと何もできない――「自分で考える」力のない人々 泉谷閑示 第6回 何をやっても長続きしないのはなぜか?――真のモチベーションを取り戻すプロセス 泉谷閑示 第5回 「適応」することが正常? 苦痛も喜びも麻痺してしまう精神的「去勢」 泉谷閑示 第4回 将来のリスクばかり考えて「今」を楽しまないことの害悪――安定志向が「ウツ」を引き起こす 泉谷閑示 第3回 「眠れない」とはどういうことか?――人は毎日生きて、毎日死ぬ 泉谷閑示 第2回 夏目漱石は「自分がない」空虚な状態からどう脱したのか?――「自己本位」の発見 泉谷閑示 第1回 「恵まれているはずなのに、何を悩むことがあるんだ?」――世代間ディスコミュニケーションの背景にあるもの 泉谷閑示