第12回
本当に正常なのは誰だ?―社会に適応したマジョリティと心に正直なマイノリティ
泉谷閑示
――あんな非人間的な満員電車に、どうしてみんなは平気で乗っていられるんでしょう? 満員電車のギュウギュウ詰めは、パーソナルスペースを侵害さ…
2010.3.4
今日急増している「うつ」は、もはや特定の個人の問題と捉えるだけでは十分ではない。現代人が知らず知らずに翻弄されているものの正体は何か。前連載に引き続き、気鋭の精神科医が豊富な臨床経験をもとに読み解く。
第12回
泉谷閑示
――あんな非人間的な満員電車に、どうしてみんなは平気で乗っていられるんでしょう? 満員電車のギュウギュウ詰めは、パーソナルスペースを侵害さ…
2010.3.4
第11回
泉谷閑示
朝起きられず遅刻してしまう。復職してもまた出社できなくなる。このような症状は「自己コントロール」ができていないと捉えられがちだ。だが、人間…
2010.2.18
第10回
泉谷閑示
自分という「主体」が持てない人々の問題については、これまでも取り上げてきました。しかし、「主体」を持っているがゆえに理不尽な扱いを受けてし…
2010.2.4
第9回
泉谷閑示
食事は私たちの生活の基盤をなすものですが、食生活にはその人の生活の様子が如実に反映してくるものです。毎日同じものを食べるなど、ガソリン補給…
2010.1.21
第8回
泉谷閑示
成果主義という人事評価システムが日本でも導入され、今日では多くの企業や組織でも用いられています。「タテ社会」の生んだ年功序列制の不公平感や…
2010.1.7
第7回
泉谷閑示
マニュアルは覚えられるのに、マニュアルのないことにはお手上げ。最近、いろいろな組織の中で、「自分で考える」力のない人が増加していることが問…
2009.12.24
第6回
泉谷閑示
――私は、何をやっても長続きしないんです。若い世代を中心に、このような悩みを訴える方が少なくありませんが、特に自己愛(自分自身を愛すること…
2009.12.10
第5回
泉谷閑示
近年、報道により広く認知されるようになった「適応障害」は、ストレスに満ちた環境が原因で、抑うつや不安が生じ、仕事や学業に支障を来たします。…
2009.11.26
第4回
泉谷閑示
私たちは、「将来に備えて……」「もしものために……」といったフレーズが日常的に飛び交う中で暮らしています。しかし、このように将来への不安を…
2009.11.12
第3回
泉谷閑示
「なかなか寝つけない」「寝ても眠りが浅くて、疲れがとれない」「寝よう寝ようと思うと、よけい眠れなくなってしまう」…このような不眠症状は、「…
2009.10.29
第2回
泉谷閑示
今の社会では、幼い頃から「やらなければならないこと」を休みなく課せられてくることが多く、なかなか、ゆっくりと「やりたいこと」に思いを巡らす…
2009.10.15
第1回
泉谷閑示
最近では社会的にもメンタルヘルスへの意識が高まっているが、依然として「うつ」に陥った人を取り巻く人間的環境は、まだまだ不十分。とりわけ、世…
2009.10.1