宮崎智之
クリスマスに恋人がいないのは負け組。そう考える人も多いはずだ。さながら“クリスマス狂想曲”ともいえる状況が、日本では長いこと当たり前に続いていた。最近ではそんな雰囲気に変化の兆しが見えている。

マナーの問題として、もはや古典とも言えるのが「電車の中での化粧」である。電車で化粧をする女性が登場したのは、いつ頃なのだろうか。寡聞にして知らないが、公共の場でのマナー違反の典型例として、世間ではとらえられていると言えよう。

「ネットで知り合って恋愛に……」というと、ひと昔前までは怪しい出会い系の一種だと思われていたが、最近はそうでもなくなってきている。SNSが普及し、生活に必要不可欠なインフラになった現在では、ネットで出会う機会が格段に増えているのだ。

ユニクロの調査によると、ジーンズを穿いて出社することを容認するビジネスパーソン(20~59歳までの男女1000人)は、75.6%いるという。多くの人がビジネスシーンでのジーンズ着用に抵抗がないことがわかった。ところが、実際にジーンズを穿いて出社したことがあるビジネスパーソンは、24.4%しかいないことがわかっている。

新しい技術が発明されると世の中が便利になる一方、必ず反発が起こる。だが、その技術が社会に浸透し、人々が慣れてくるにつれてその反発は収まっていくものだ。しかし、どうしても慣れないものがある。いつまで経っても、違和感を拭い去ることができない。筆者にとって、携帯電話の「ハンズフリー通話」がその代表例だ。

第11回
日本は、2020年に節目の年を迎える。東京オリンピックが開催され、これからその準備で世間はさらに慌ただしくなるであろう。個人的にも、「2020年までに、○○を達成する」と目標を立てている人も多いはずだ。しかし、実は明るい気持ちになっている人は少ないようである。むしろ、不安に感じる人が多い。なぜだろうか。

社会人の身だしなみについて考える際に、よく議論になるのが男性のヒゲの問題である。綺麗に整えたヒゲはスタイリッシュ、かつ威厳があってデキる男を演出するが、職種によっては相手に不快感を与えてしまうケースもあるから注意が必要だ。

第9回
喫煙者に対する風当たりが強くなってきている。受動喫煙防止に対する意識が高まり、一部では、公共の場での禁煙を法制化するべきという議論も巻き起こっている。そんな中、マーケティング事業を展開するピアラが、非喫煙者に対して年間最大6日の有給を与える制度を導入し、話題になっている。

愛する人に想いを告げることは、何にも変えがたい尊い行為である。しかし、その愛の告白を不快だと思う女性がいる。いったい、どういうことなのであろうか。

夏フェスのシーズンがやってきた。つい先日も、フジロック、ロック・イン・ジャパン と、大型フェスが立て続けに開催され、たくさんの観客が音楽の魅力に酔いしれた。そこで多くの参加者から聞いた不満が、「ライブ中、隣の人が大声で熱唱していて、ミュージシャンの歌が聞こえなかった」といったものだ。

長い間、ずっと気になっていた存在がある。彼らを目撃するたびに話しかけたい衝動に駆られながらも、自制心を保って今までやってきた。しかし、もうこれ以上の沈黙に耐えることができそうにない。だから、語ろうと思う。著者が気になっているのは、駅のホームで抱き合い、海藻のように揺れているカップルについてである。

世の中にはさまざまなマナーや常識があるが、なかには間違って浸透してしまったものも存在する。その最たる例が、エスカレーターの“片側空け”の文化であろう。

健康志向の高まりや飲酒運転の厳罰化などによって、ノンアルコールビールの需要が増加している。しかし、いくら気軽に楽しめるといっても限度があるようだ。6月14日、ヨミウリオンラインの「発言小町」に投稿された「休憩時間にノンアルコールビール 会社を休まされました」 という質問が物議を醸した。

ネットショッピングの一番の利点は、なんといっても店員から声を掛けられないことである。アパレルの店員にとって、店に入ってきた客に声掛けすることは接客の常識だが、人によってはこの対応を迷惑に思う人もいる。少なくとも筆者は、絶対に声を掛けられたくない。

世の中に確かに存在はしているが、まだ妥当性の評価が定まっていない「B級新常識」について考える当連載。今回は、「スーツ姿にリュックはありか、なしか問題」を取り上げる。

記念すべき連載第1回目に取り上げるのは、平成日本の大問題「ビジネスにおけるマスク着用マナー」である。ビジネスシーンにおいては、マスク着用のままでいることが“非常識”とされることが多い。しかし、考えてみてほしい。マスクには、感染拡大を防ぐ目的があったはずである。人を、それも大切な商談相手や同僚を前にして、マスクを外さなければいけないのは本末転倒だ。

森友学園を巡る一連の問題で、「忖度(そんたく)」という言葉が注目を浴びている。忖度は、そのまま外国に訳すことが困難な日本特有のコミュニケーション文化だ。気づけば我々も、恋愛や職場で頻繁に忖度したり、されたりしているものだ。

第44回
女性が意中の男性にチョコレートを贈る(日のはずだった)バレンタインデーが今年も終わった。バレンタインデー当日の2月14日を、皆さんはどう過ごしただろうか?男性にとって、バレンタインが楽しみでない理由の一つに、ホワイトデー(お返し)へのプレッシャーがある。

第43回
今や生活のなくてはならないツールとなったSNS。友人との交流や情報収集、そして自己を表現する手段として、私たちの日常に深く根ざしたものとなっている。しかし、SNSは本当に私たちを幸福にしただろうか。確かにSNSは便利だが、そのぶんトラブルに巻き込まれたり、他人への嫉妬心に苛まれたりする機会も増える。

第42回
電車の中でお年寄りに席を譲る――。そんな当たり前の“常識”が、現在では通用しなくなってきている。席を譲らない人が増えてきているのだ。どうしてだろうか?
