出口治明

立命館アジア太平洋大学(APU)名誉教授・学長特命補佐、ライフネット生命創業者

でぐち・はるあき/1948年、三重県生まれ。京都大学法学部を卒業後、1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。2006年にネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。ライフネット生命を2008年4月に開業し、2012年に東証マザーズ上場。2018年1月より現職。著書に、『「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには』(角川新書、KADOKAWA)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『人生の教養が身につく名言集』(三笠書房)がある。

第88回
政府の成長戦略に頼るのはもう止めよう
出口治明
わが国では、政府に成長戦略の策定を迫る経済人が後を絶たない。摩訶不思議な現象ではないか。わが国には、そもそも成長戦略に対する大きな誤解があるように思えてならない。
政府の成長戦略に頼るのはもう止めよう
第87回
アベノミクス成長戦略の三本柱と、それが「達成すべき指標」は整合しているか?
出口治明
安倍首相は6月5日、成長戦略スピーチを行い、「成長戦略の三本柱がそろい、その目指すところについて、今回の成長戦略では、『KPI』すなわち『達成すべき指標』を、年限も定めて、明確にした」と主張した。今回は両者の整合性を検証する。
アベノミクス成長戦略の三本柱と、それが「達成すべき指標」は整合しているか?
第86回
わずか4枚で年金問題の本質を見事喝破 ニコラス・バー教授の最強パワーポイント資料
出口治明
慶應義塾大学の権丈善一教授から教えていただいた4枚のパワーポイントがある。IMF主催の講演資料から抜粋したものだが、わずか4枚で年金問題の本質をあまりにも見事に喝破されていることに強い衝撃を受けた。
わずか4枚で年金問題の本質を見事喝破 ニコラス・バー教授の最強パワーポイント資料
第85回
日本版ISA導入を契機に少子高齢化時代における資産形成を考える
出口治明
2014年1月1日より、NISA(ニーサ)と呼ばれる個人投資家向けの少額投資非課税制度が始まる。少子高齢化時代における資産形成は、そもそもどのように考えればいいのだろうか。NISAの導入を契機に、今回は、この問題を考えてみたい。
日本版ISA導入を契機に少子高齢化時代における資産形成を考える
第84回
日本は先進国の中で最低水準!ベンチャー(起業活動)を活性化するためには
出口治明
アベノミクスにより景況感はまちがいなく上向いているが、景気の上昇を確実にするためには、個人が消費を増やし、企業が設備投資を拡大し、ベンチャー企業が次々と生まれてくることが必要である。今回は、その中で、ベンチャーについて考えてみたい。
日本は先進国の中で最低水準!ベンチャー(起業活動)を活性化するためには
第83回
女性・若者に焦点をあてたアベノミクス成長戦略第1弾を評価する
出口治明
安倍首相は4月19日、日本記者クラブで「成長戦略スピーチ」を行った。金融緩和・財政出動に次ぐ3本目の矢(成長戦略)の第1弾が放たれたことになる。私見では、成長戦略第1弾は、正しい方向に放たれたのではないかと思われる。とりわけ女性・若者に焦点を当てたことは高く評価したい。
女性・若者に焦点をあてたアベノミクス成長戦略第1弾を評価する
第82回
社会変革の起爆剤になり得るマイナンバー制スウェーデンの事例を虚心坦懐に学ぶべき
出口治明
今国会に法案が提出された、いわゆるマイナンバー制は、国民の自己情報コントロール権を尊重し、行政機関が個人情報を適切に取り扱うことができれば、行政手続きをシンプルにするという意味で、わが国の社会を大きく変える1つの起爆剤になる可能性を秘めているのではないか。
社会変革の起爆剤になり得るマイナンバー制スウェーデンの事例を虚心坦懐に学ぶべき
第81回
「学生流動化」により、大学の競争力を高めよう
出口治明
わが国の大学の競争力は、明日のわが国のビジネスの競争力を示唆するものである。当コラムでも、何度か大学の競争力を高めるいくつかの方策について、私見を述べて来た。等々である。今回は、「学生流動化」の問題を取り上げてみたい。
「学生流動化」により、大学の競争力を高めよう
第80回
2040年の日本では高齢化が大都市部を直撃する
出口治明
国立社会保障・人口問題研究所は3月27日、2040年までを睨んだ日本の地域別の将来人口推計を行った結果を公表した。わが国の高齢化のスピードには凄まじいものがあるが、公表資料の内容を子細に見てみると、問題点がよく分かる。
2040年の日本では高齢化が大都市部を直撃する
第79回
再度問う。「就職活動は卒業後に」
出口治明
前回のコラムで「就職活動は大学卒業後に」と述べたところ、多くの賛同をいただいたが、別途読者の方からいくつかご意見もいただいた。そこで、今まで書いてきたことの繰り返しになるが、再度、私見を整理してみた。
再度問う。「就職活動は卒業後に」
第78回
就職活動は大学卒業後に、官民ともTOEFL採用 これが構造改革の第1歩ではないか
出口治明
新聞の紙面は、連日、アベノミクスやTPP関係の記事で埋め尽くされているが、公務員改革や大学改革についても、先日、キラリと光る原石のようなうれしい記事を見つけたので、それを展開させてみた。
就職活動は大学卒業後に、官民ともTOEFL採用 これが構造改革の第1歩ではないか
第77回
就活人気トップ10は全て銀行・保険 これでこの国は成長するのだろうか
出口治明
日経新聞の調査による大学生の就職希望企業ランキングが公表されたが、それによると、トップ10は銀行と保険会社が独占した。このような人材配分で、この国は、将来、本当に成長し繁栄するのだろうか?大いに疑問なしとしない。
就活人気トップ10は全て銀行・保険 これでこの国は成長するのだろうか
第76回
G20とアベノミクスと次期日銀総裁
出口治明
モスクワで開かれていたG20は、2月16日夜に共同声明を採択して閉幕した。各紙は軒並み一面のトップで報じたが、日経新聞の見出しによれば、「アベノミクス薄氷の支持」という結果となったようだ。ところで、G20は何故、これほどまでに注目されるのだろうか。
G20とアベノミクスと次期日銀総裁
第75回
失業率も有効求人倍率も改善、雇用は好転へ将来的には女性の就業率向上が鍵
出口治明
総務省は2月1日、労働力調査(基本集計)2012年平均(速報)結果を公表した。労働力調査は、わが国における就業状態を毎月明らかにすることを目的としており、1946年から始まっている。今回は労働力調査に基づき、現下のわが国の就業の実態を概観してみたい。
失業率も有効求人倍率も改善、雇用は好転へ将来的には女性の就業率向上が鍵
第74回
アベノミクスで経済政策は理論から実践の段階へ政府は学者や官僚より現場の経営者の声に耳を傾けよ
出口治明
政府・日銀が「物価上昇率目標として2%を明記し、金融緩和を続ける」とする共同声明を発表した。今、為すべきことは、未踏の領域に踏み込んだ日銀の営為を、通貨への信認が棄損されないかどうか注意深く見守り、その効果を丹念に検証していくことに尽きるのではないか。
アベノミクスで経済政策は理論から実践の段階へ政府は学者や官僚より現場の経営者の声に耳を傾けよ
第73回
民意は具体的にどう変化したのか?総選挙の結果を分析してみよう
出口治明
先の総選挙は政権与党の民主党が大敗し、事前の大方の予測通り、自由民主党が過半数を大幅に上回る議席を獲得して、政権(自公連立政権)に復帰した。民意は具体的にどのように変化したのか、今回の総選挙の結果を簡単に分析してみよう。
民意は具体的にどう変化したのか?総選挙の結果を分析してみよう
第72回
新政権に望む――徹底した規制緩和こそが成長戦略の基軸
出口治明
12月16日に行われた総選挙の結果は、自民党294議席、民主党57議席となり、自民党が完勝した。わが国は、当面の舵取りを、自民党の安倍総裁に委ねることになった。新政権に私たちは何を望むのか。直面する日本の政策課題は何か。
新政権に望む――徹底した規制緩和こそが成長戦略の基軸
第71回
ソーシャルを活用しよう~インターネットが拓く未来~
出口治明
インターネットやソーシャルという言葉を聞かない日はない。新聞や雑誌も、これらの言葉に満ち溢れている。インターネットやソーシャルは、私たちの生活や暮らしをどのように変えていくのだろうか。
ソーシャルを活用しよう~インターネットが拓く未来~
第70回
閣議の議事録公開は小さな一歩 それでも大きな変革への予感
出口治明
1885年の初閣議から、実は一度も議事録作られていなかったが、政府は議事録の作成と公開に向けて動き出した。これは小さな一歩だが、中長期的に考えると、わが国の政治を大きく変革する予感がしてならない。
閣議の議事録公開は小さな一歩 それでも大きな変革への予感
第69回
みんなで選挙に行き、投票率80%を目指そう!
出口治明
総選挙は、次の首相を選ぶことが根本と考える。その意味では、日本維新の会が太陽の党を事実上吸収したことは(野合であるという批判があるにせよ)、基本的にはいいことではないか。何故なら、この合流によって、石原代表という次の首相候補の1人が明確になったからだ。
みんなで選挙に行き、投票率80%を目指そう!
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