出口治明
第128回
読書の秋である。読売新聞が行った読書週間世論調査(10月19日朝刊)の結果を見ると、なかなかに興味深いものがある。

第127回
健康寿命とは、健康上の問題がなく日常生活を普通に送れる状態を指す。わが国は高齢化については世界の先頭を走る課題先進国だが、そのゴールは、人間が自立して人間らしい生活を送れるという意味で、平均寿命ではなく健康寿命の延伸にあると考える。

第126回
ネーデルラントをオランダと称するなど、わが国では世界では通用しない言葉が今でも多数使われている。これからのグローバル時代を展望すると、一度、普段なにげなく使っている言葉を見直してみる必要があるのではないか。

第125回
8月25日、政府は2014年度の国民生活に関する世論調査の結果を公表した。いくつか興味深い項目が見られるので紹介してみたい。

第124回
わが国の成長戦略の柱の1つとして、企業統治改革の検討が進んでいる。一連の改革は、わが国企業の「稼ぐ力」を取り戻すために、即ち企業価値の最大化を企図して行われるものだが、企業統治改革を有効に機能させるためにはどういった問題を解決していかなければならないのだろうか。

第123回
厚生労働省が公表した2013年国民生活基礎調査の概況によれば、高齢化が確実に進展する中で国民の所得は減少している。成長戦略をはじめとするわが国の全ての政策は、この厳しい現実を直視するところから始めなければならない。

第122回
先日、とある大学の学長とお話しする機会があり、学生をどこからどうやって集めてくるかが本当に大変だという。大学改革については何度か取り上げてきたが、今回は「学生をどこから集めてくるか」という一点に絞って論じてみよう。

第121回
政府は、2014年の年金財政検証の結果を公表した。財政検証は、わが国の年金財政の健全性を検証する目的で行われているものである。今回は2014年財政検証の結果を骨太に分析してみたい。

第120回
この時期、目白押しに公表される政府の各種白書は多くのデータが記載されており、読み解くことでわが国のさまざまな課題が明確な形を伴って浮かび上がる。今回は13日に閣議決定された「高齢社会白書」を紐解いてみたい。

第119回
政府は、3日の閣議で、2013年度の「子ども・若者白書」を採択したが、この中で「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」が取り上げられている。興味深い内容なので、少し紹介してみたい。

第118回
政府の「選択する未来」委員会が中間整理(案)を公表した。問題意識は鮮明で「現状のまま何もしない場合には、極めて厳しく困難な未来が待ち受けている」が、「制度、政策、人々の意識が速やかに変わるならば、未来は変えることができる」というものだ。

第117回
政府の「選択する未来」委員会に属する「人の活躍」ワーキンググループ第2回で、一橋大学の小塩隆士先生が数字・ファクト・ロジックに基づいたユニークな主張を展開されていたので、ここに紹介してみたい。

第116回
森少子化担当相は政府の有識者会議で、「合計特殊出生率」などに関して数値目標を設定するかどうかを検討する会議を設置する考えを示したが、「何らかの目標を設定すべきだ」という意見や「プレッシャーになる」という意見が出され、まとまらなかったという。

第115回
国立社会保障・人口問題研究所は4月11日、「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)」を公表した。それによると、65才以上の世帯主の割合は、2035年には41都道府県で40%以上になる等、高齢化が一段と進む姿が浮き彫りになった。

第114回
前週の当コラムで、2050年に向けた「日本の3つの未来」について述べたが、「2050年への構想」最終報告書は、実は、その先2100年までのシミュレーションもいくつか行っている。今回はそれを紹介してみたい。

第113回
日本経済研究センターは、この2月に「グローバル長期予測と日本の3つの未来」と題する「2050年への構想」最終報告書を公表した。このレポートには「経済一流国堅持の条件」という副題が付けられている。この3つの未来とは何か、そのシナリオをチェックしてみよう。

第112回
3月22日(土)の読売新聞朝刊に「読売・早大共同世論調査」の結果が掲載された。これだけ網羅的、体系的な調査は珍しい。とても興味深い内容なので紹介してみたい。

第111回
今年の1月、内閣府に「選択する未来」委員会が発足した。半世紀後の未来を見据えながら、2020年頃までの中長期的な課題への対応方向、大きな枠組みを示すことをその狙いとしている。その席上配布された2枚の図表が興味深いため、ここに紹介したい。

第110回
地方に講演にうかがったりすると「東京は景気もよく若い人が多くていいですね。地方は、それはもう疲弊して大変です」などと言われることが多い。今回は、地域おこしの枠組みについて考えてみたい。

第109回
医療機関の収入となる診療報酬の改定内容がまとまった。主眼は病院依存の医療から在宅ケア重視への転換であるが、高齢者の多くが慢性病を患っている現状を考えれば理の当然であるように思われる。超高齢社会に医療はどう対応すべきか、今回はこの問題を考えてみたい。
