須藤靖貴
肩すかしや仕切り直しなど、相撲に起源を持つ言い回しは意外に多い。それだけ相撲が私たちの生活に根付いているからだろう。私たちはこれらの言葉を、由来を知らずに使っている。そんな相撲にまつわる言い回しの由来を解説しよう。

小宮山・早稲田の2022年シーズンは連敗スタートとなった。自身のふがいなさにふてくされる選手もいたが、小宮山はその選手に対し、声を荒らげて説教した。なぜ、試合で喜怒哀楽を表に出してはいけないのか。インタビューや著書を通して、小宮山監督の哲学をひもといていこう。

合理性を尊ぶ時代でも、小宮山悟監督は、猛練習を否定しない。自らのプロ時代の経験からも、数をこなすことに意義を見いだしているからだ。そんな中、2022年春季リーグ戦が開幕。選手に自主的に促してきた「猛練習」は実を結ぶだろうか。

球春到来。小宮山悟監督は「チームに覇気がある」と手応えを口にする。しかし、課題もある。打線が好調な一方、エース不在の投手陣には不安があり、監督が苦言を呈することもしばしばだ。小宮山が自身の現役時代の経験を踏まえて指導に当たる中、2022年シーズンが開幕する。

2021年秋季リーグが始まった。野球には、時には運も必要だが、リーグ序盤、不運も重なり小宮山・早稲田は連敗スタートとなる。監督が4年生に激怒するという一幕がありつつも、早大は連勝を続けて2位に浮上。優勝をかけた早慶戦に臨む。

2020年秋季リーグで優勝を果たした小宮山・早稲田にとって、21年春季リーグは連覇のかかる重要なシーズンとなる。昨年の4年生が抜け、チームが変わって謙虚にならなければいけないときだったが、選手たちの危機感が希薄なのを小宮山は感じ取っていた。それでも小宮山が「我慢、我慢」を貫く中、21年春季リーグが幕を開ける。

六大学野球、2020年秋リーグ。小宮山・早稲田は2位で早慶2連戦を迎えた。対する慶應は1位。この2試合で優勝が決まる。小宮山監督の2年にわたるチームビルディングは実を結ぶのか。

2020年秋季リーグ開幕を控えた8月のある日、小宮山監督が就任以来最大の「カミナリ」を落とした。これまで「我慢、我慢」を言い聞かせていたが、堪忍袋の緒が切れたのだ。小宮山はチームビルディングの難しさを感じながら、秋季リーグ開幕を迎える。

2020年シーズンを迎えた小宮山・早稲田では、投手陣に厚みが増して競争意識が高まっており、確実に小宮山が描く「正しい早稲田の姿」に近づきつつあった。選手も監督も手応えを感じていた矢先、コロナ禍が六大学野球にも襲い掛かる。

小宮山・早稲田の初シーズン、2019年春季リーグが開幕した。結果は3位。部員たちには安堵(あんど)の色が広がっていたものの、小宮山は物足りなさをぬぐえないでいた。どうすれば早稲田大野球部を正しい姿に戻せるのか。「我慢、我慢」をモットーに小宮山が模索を続ける中、ついに選手たちが変わり始めた。

2019年1月1日、小宮山悟が早稲田野球部監督に就任した。ところが、小宮山・早稲田の船出は「我慢、我慢」の連続だ。「一球入魂」は早稲田の伝統となっており、かつてこの精神がメジャー球団との交流をも可能にした。これに深く共鳴するならば、部の空気は緩むはずはない。小宮山が模索を続ける中、2019年春季リーグ戦が開幕する。

プロ野球現役時代に117勝を挙げ、MLBのニューヨーク・メッツでもプレーした名投手・小宮山悟。彼が母校・早稲田大学野球部の監督に就いたのは2019年1月だ。スローガン「早稲田大学野球部を正しい姿に戻す」を掲げてチームづくりに取り組み、20年秋に悲願の優勝を果たすことになる。早朝から夜までグラウンドに詰めて、じっと部員たちを観察する。能力とやる気を見抜き、最善のタイミングでアドバイスする。まさにチームビルディングである。
