田渕直也
第4回
ブラック=ショールズモデルが批判され続けながらもスタンダードであり続ける理由
ファイナンス理論の歴史とポイントを追っていく『ファイナンス理論全史』より一部ご紹介していく本連載。今回ご紹介するのは、理論と実務が一体となって発展してきたデリバティブの存在と、その理論的発展の歴史の中でも最も特筆すべきといえる、ブラック=ショールズ・モデル(BSモデル)についてです。学界と実業界を行き来する先駆者的存在であり相当風変りだったというブラックと、MITスローン・スクール准教授だったショールズの出会いとは?そして、批判を受け続けてきたBSモデルが今もスタンダードであり続ける理由とは?

第3回
ランダムウォーク理論から半世紀。「効率的市場仮説」に発展させたユージン・ファーマの功績
前回取り上げたランダムウォーク理論は、不遇の数学者バシュリエの時代から半世紀ほども経ってようやくアカデミズムの世界に徐々に受け入れられていった。それでも、相変わらず投資家や実業界からは強い反発を受け続けた。その両陣営のにらみ合いに決定的とも言える大きなインパクトを与えたのが、1960年代から70年代にかけて、シカゴ大学ブース・ビジネススクール教授のユージン・ファーマが行った研究である。

第2回
ファイナンス理論の扉を開きかけた不遇の数学家バシュリエの「ランダムウォーク理論」
現代ファイナンス理論は1950年代以降に確率されてきた、比較的新しい学問です。本連載は、100年分の理論の発展とポイントをまとめた新刊『ファイナンス理論全史 儲けの法則と相場の本質』のエッセンスを紹介していきますが、まず、この学問の扉はどのようにして開かれたのか?実は、半生記以上を経て再評価されたある不遇の数学者がその立役者なのです。その人、ルイ・バシュリエの人生と、彼が発見したランダムウォーク理論を分かりやすく解説していきます。

第1回
相場で勝ち続ける秘法「聖杯」の存在と、それに限りなく迫った投資家とは?
巨額のマネーが流れ込む金融市場の構造や、人々を翻弄する価格変動のメカニズムを解き明かそうと、これまで数多くの天才たちが挑んできました。そうして築き上げられてきた「現代ファイナンス理論」ですが、それは果たして我々に何を教えてくれるのでしょうか。『ファイナンス理論全史 儲けの法則と相場の本質』の刊行を記念して、本連載ではそのエッセンスをご紹介していきますが、初回は著者・田渕直也さんに本書執筆の狙いや、相場で勝ち続ける難しさとそのヒントについて聞きました。

第4回
山崎元氏が推薦する「金融の理解にうってつけの1冊」
好評発売中の新刊『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』の著者・田渕直也さんと、経済評論家の山崎元さんによる初顔合わせの対談。山崎さんの近刊『図解 山崎元のお金に強くなる!』とも共通する、投資家にとって非常に重要なあるテーマを掘り下げる。

第3回
チャートは相場の「全てを語る」のか?それともチャートは「オカルト」なのか?(3)
「なぜ、投資で勝つことは難しいのか?」という根本的な疑問に答えながら「金融市場の全体像」を示していく好著として、発売直後から絶賛される『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』より、投資家の関心が高い「チャート」の真実に迫る章を全文公開する連載の第3回。

第2回
チャートは相場の「全てを語る」のか?それともチャートは「オカルト」なのか?(2)
「なぜ、投資で勝つことは難しいのか?」という根本的な疑問に答えながら「金融市場の全体像」を示していく好著として、発売直後から絶賛される『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』より、投資家の関心が高い「チャート」の真実に迫る章を全文公開する連載の第2回。

第1回
チャートは相場の「全てを語る」のか?それともチャートは「オカルト」なのか?(1)
「なぜ、投資で勝つことは難しいのか?」という根本的な疑問に答えながら「金融市場の全体像」を示していく好著として、発売直後から絶賛される『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』より、投資家の関心が高い「チャート」の真実に迫る章を全文公開する。
