出張する必要がない
事務の女性社員も海外出張に派遣
お金をかける教育の中で、最も効果的なのは「海外出張」です。
海外出張にはひとり当たり50万~60万円の費用がかかりますが、できるだけ多くの人数を海外に行かせています。
毎年、2割以上の社員(営業員と技術員)を海外の展示会や研修に派遣しています(海外の展示会視察には、3人程度を派遣する会社が多い中、当社ではその3倍以上の10人程度を派遣)。
また、他社では海外出張の機会がない女性事務員にも、当社では機会を与えています(営業事務員、購買業務、秘書など、内勤も含めて女性の半数以上は海外出張経験者)。
日本レーザーは社員55人の会社ですが、海外パートナーへの訪問を含めれば、年間で全
社員数に相当する延べ50人ほどが海外出張をしています。
帰国後に提出する報告書は、「英語で書く」のが決まりです。
海外出張から戻ると、視野が広がり、モチベーションが高まり、社員が自発的に一歩踏み出すようになります。
2015年にドイツの展示会に行った業務部・購買グループの江田弥生は、TOEICで930点も取っているにもかかわらず、「TOEICの点数がよくても、私の英語は実用的ではないことがわかりました」と言って、さらに勉強を始めました。
また、営業アシスタントの篠塚美鈴に、「いつもキミがメールでやりとりしている相手に会ってきなさい」と言って海外メーカーに送り出したところ、「直接会ったことで、現地の様子がわかりました。メールだけでやりとりしていたときよりも、コミュニケーションが格段にスムーズになりました」と話しています。
日程も余裕を持って組んでいるので、観光や現地の人との交流なども奨励しています。海外出張は、新しい知識、情報、刺激に触れるチャンスであり、社員の意欲向上につながっています。