「思い出」もデジタルにしてしまう

 実家や押し入れの中に「過去の思い出」が多数眠っているという方にも、デジタルで記録しておくという方法はオススメです。思い出の品というのは「過去の自分の記録」という、これもまた「ライフログ」の一部です。

 小学生の頃の寄せ書きやアルバム。過去にもらった成績表や賞状。小さい頃にお気に入りだったおもちゃ。こういったものを捨てられずに取っておいてある、という方も多いでしょう。

思い出の品々も撮影しておけば、決して死蔵になるることはない。

 こういったものは四六時中眺めていたいものではありません。そして、それが原因で長期間タンスの奥底に眠ったまま、自分でも「どこにあるのかわからない」ような状態になりがちです。

 これも「ライフログ」として写真に収めておけば、いつでもどこでも瞬時にそれらの品々を「取り出す」ことが可能になります。

 一般的にこういったものは「取っておく」ものだとは思いますが、私は過去の寄せ書きや通知表などといったものは写真に撮って処分してしまいました。

 思い出のものを捨てるなんてできない、という意見はよくわかりますが、タンスの奥底に入れたままいつ見るかわからない状態というのは、事実上「存在しない」ものだと考えられるのではないでしょうか。

 それよりも、いつでも見返すことができ、実際にそれらをマメに見返すことの方が、より「思い出」としては価値があるものだと言えるのではないでしょうか。(第4回に続く)
 

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五藤隆介(ごとう・りゅうすけ)
1980年愛知県生まれ。愛知県在住。ブロガー兼ライター。EvernoteをメインテーマにEvernoteへの記録手段や整理方法、発見、試行錯誤を 記載したブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。Evernoteについて日本一詳しいブログとして多くのファンを集める。Evernoteは「すべてを記憶するツール」という 信念の元、あらゆる出来事をライフログとしてEvernoteに記録し続けている。人気ブログ「シゴタノ!」やウェブメディア「マイコミジャーナル」でも 連載を持ち、ファンを拡大中。Evernote好きが高じて、米Evernote本社CEOの来阪時に、ユーザーグループiPhoneCUGと共に、 Evernoteユーザーミーティングを主催。
goryugo, addicted to Evernote http://goryugo.com/

【連載日程】
第1回:大切な思い出はどこに消えた!? 自分を整理・再発見するライフログ3つのメリット
第2回:スマートフォンがライフログを簡単にする! ラクに記録するために知っておきたいコツ
●第3回:スマートフォンなら記録をここまで活用できる! 飲食店データから名刺管理まで、デジタルが可能にする記録活用のヒント
●第4回:Evernoteで「自分専用Google」を作る! 自分を通過したものだけで作られる、世界でただ一つのデータベース(10/6)
●最終回:何の意味があるのか!? やっぱり続かない!ライフログで必ずぶつかる「人生への活用法」と「継続のヒント」(10/7)