
少子化の加速で学校淘汰が進む時代、受験校選びでは名門校の看板や「入試偏差値」だけでなく、経営状況にも目を光らせる必要がある。そこでエスカレーター校を運営する全国233学校法人の経営偏差値を初算出した。特集『エスカレーター校の経営偏差値』の#8では、中国・四国エリアにある15学校法人の経営偏差値ランキング、および各学校法人のポジションが一目で分かる経営偏差値一覧表を大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
広島のエスカレーター校
経営偏差値で明暗くっきり
広島市でエスカレーター校を運営する学校法人広島女学院は3月、広島女学院大学の運営から撤退する方針を明らかにした。他の学校法人に大学を引き渡すもので、女子大離れや少子化が加速していく中で名門校であっても経営に苦しんでいる実態が表面化した格好だ。
ダイヤモンド編集部では、エスカレーター校を運営する全国233学校法人の「経営偏差値」を初算出した。学校淘汰時代、学校関係者はもちろん、受験生やその家族も受験校選びにおいては経営について目を向ける必要があるからだ。
次ページでは、233学校法人のうち、中国・四国エリアにある15学校法人の経営偏差値ランキング、および各学校法人のポジションが一目で分かる経営偏差値一覧表を大公開する。
15学校法人のうち、広島拠点は広島修道大学を擁する修道学園、広島工業大学を擁する鶴学園、比治山大学を擁する比治山学園、広島女学院大学を擁する広島女学院、安田女子大学を擁する安田学園の5学校法人。県内私立トップ大の広島修道大を持つ修道学園は15学校法人中2位、大学運営から撤退する広島女学院は最下位だ。実はベスト1~3位、ワースト1~2位はいずれも広島の学校法人。県内で明暗がくっきり分かれた。