初めてのコンクールで大失敗、頭の中が真っ白!
高校の吹奏楽部で大勢の中で演奏していたときには、目立つところだけを練習すればよかった(それ以外は雰囲気でごまかしていた)。
でも音大となると、ソリストとしてテストやコンクールなど、一人で演奏しなくてはならず、ごまかしがきかない。
ご想像どおり人生をあきらめている人間は、まじめに練習なんかするはずもなく、毎日ゲームセンターに入り浸っていた。
そうして迎えた初めてのコンクール。中途半端な練習で出てしまい大失敗をする。一か所間違えたのをきっかけに頭が真っ白になり、ステージ上で固まってしまった。その経験のおかげで、あがり症の症状は一気に加速したような気がする。
それからというもの、5人以上が集まる場所での自己紹介さえ苦痛になった。仕方がないので、飲み会の席ではお酒の力を最大限に活用していた。
そうこうするうちに、卒業する年が来て、ぽい~っと社会に放り出されていた。あがり症だった私は、就職活動も一切しなかった。
そんな私を見かねて友達が紹介してくれたのは、ほとんど人と話さなくていい引きこもり的なアルバイト。そこでまたネクラ度を高めていった。