ある本と出会い、脳生理学と心理学を学ぶ

 引きこもり的なバイトを始めて、かれこれ2年。

「このままでは出会いもないし、人生、お先真っ暗。でも、どうしたらいいの」

 そんな時、ふと、毎日大量の本を読んでいる父親を思い出した。

「そうだ、本に解決策が書いてあるかもしれない!」と、慣れない本屋へ行ってみた。

 そのとき偶然にも本を手に取り、とっさに買った。本の間にはさまっていたチラシを見て、その関連のセミナーにも行くことにした。そこで初めて、人間の「脳」についての面白い話をたくさん聞くことになった。

 それ以後、脳生理学や心理学の本を読みまくり、セミナーにも行きまくった。

 しかし、私のあがり症の状態は何ら変わらなかった。

 ほぼ声をかけられなくなっていた友達の飲み会に、お情けで声をかけてもらったときも、やはり仕事が忙しいからと断っていた。

 知識は仕入れても、結局は以前と同じ行動しかしていなかったのだ。これでは、いつまでたっても変われないなぁ。