2018年6月現在、僕が管理している戸数は40戸ですから、まだまだ余裕があります。しかも、自宅から半径5キロメートル圏内に物件を集中しているので、本当に手間がかかりません。

 所有物件を集中させると、賃貸経営がどれだけ効率化するでしょうか。

小さな成功事例をつくり
それを横に展開する

 どんなビジネスでも経営で成功させるには、小さな成果をつくり、それと同じような成功事例を積み重ねていくことがポイントになります。不動産投資の満室経営も同じです。

 どんなに小さな物件であっても、最初に成功したときのことを可能な限り忠実に再現していけば、ほぼ確実に成功することができます。

 成功した物件の立地条件、賃貸経営の方法、業者とのやりとり、入居者とのコミュニケーションなどを模倣していくのです。

 だいたい失敗してしまうのは、今まで自分が成功したことがない条件で経営をしようとするときです。

 どのような賃貸の需要があるのか、そもそもどんな人が住んでいるのか、ファミリー層を狙うべきなのか、それとも単身世帯を狙うべきなのか、日常的な交通手段は車なのか、それとも電車なのかなど、入居希望者に対してなんの予備知識もなく、まったく知らない土地で一からスタートして、ほかのアパートやマンションに勝つことができるでしょうか。恐らく非常に難しいのではないかと思います。

 絶対に成功したいなら、自分の成功した条件が揃っている環境で行なうのが一番です。それに、手間もかかりません。これは、ほかのビジネスでも同じことです。