お互いワイワイ世間話をしていた
入店1年目

緑子:「それは、それは、楽しい1年でした(笑)。女の子が私と志麻ちゃんしかいなかったので、休憩時間にはいつも笑いながら、たわいもないよもやま話をしていましたね。
 私も志麻ちゃんも、少し天然なところがあったり、好きなものも似ていたりして、波長が合ったんでしょうか。毒も吐き合ったりしていました(笑)。
志麻ちゃんは1日目から厨房に入る。私はウェイトレスとして表でお客様と接する。役割がまったく違ったので、互いに悩みがあってもいろいろ話せていましたね」

編集:「それは幸せな関係ですね。しかし、そのお店も日本で有数のフランス料理の名店。シェフは相当厳しかったんじゃないですか?」

緑子:「そのとおりです。厨房はまさに、戦場でした」

編集:「戦場? そこに女子がおふたり。大変でしたね? 矢島さんは、辞めようと思ったことはなかったんですか?」

緑子:「なかったですね」

編集:「どうしてですか? 相当多忙だし、いろいろ個性の強いお客様もたくさんいらっしゃってストレスもそれなりにあったのでは? 次回はこの続きを教えてください」

緑子:「わかりました!」

 彩りあざやかで、冷蔵庫の少ない食材でできる志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回を、ぜひご覧いただければと思います。