知的な人が使っている
3つの「極意」とは…

 相手にすぐ理解してもらえる説明ができる人というのは、話し方にも工夫を凝らしています。

 それは、アップルの創業者、故スティーブ・ジョブズのような天才的なプレゼンスキルの類ではなく、誰にでもできる簡単なテクニックを用いるだけです。本記事で紹介する話し方の極意は、次の3つです。

(1)短文
(2)間
(3)リピート

短く言い切るには、何を意識すればいいか

 まず、(1)の「短文」から説明していきましょう。
 
 これは、「短く言い切る」ということです。短く言い切ることで、聴き手が新情報の意味を把握しやすくなります。短く“くくる”ことで(くくったものを「チャンク」と言います)、チャンクごとに相手の記憶に定着しやすくなります。

 ここで先のコラーゲン鍋の話を取り上げることにしましょう。短文を意識していなかった時の私は、次のように長々と説明していたのです(編集の都合上、一部割愛)。

「コラーゲンはタンパク質の一種で、そもそも他の動物と人のコラーゲンは別物だから、身体に取り込んだコラーゲンのようなタンパク質はバラバラのアミノ酸にまで分解され、その後に身体の隅々に吸収されてしまって、しかも僕たちのコラーゲンができる量には限度があるから、食べたコラーゲンはそのまま吸収されて、キミたちの肌になるってことは絶対になくって、だからコラーゲン鍋を食べまくっても、すぐに肌がプルプルになるってことはなく、単なる思い込みなんだよ」

「『IKPOLET法』のStep2 聴き手のもっている知識にアクセスする」を使って、専門用語は極力控え、女性が知っていそうな単語を使って説明したつもりでいました。ところが女性は私の説明の半分も聞かず、目の前のからあげを頬張っている始末です。

 飲み会が終わった後、帰り際の電車待ちのホームで、一緒にいた男友達に言われました。

「オマエの話、確かにネタは悪くないんだけど、一言が長いよ!しかも、どこまでその話が続くかわからないから、イラつくんだよ」