「今の学会は宗教法人ではなく
単なる政治集団だーー」

創価学会名誉会長の池田大作氏
創価学会名誉会長の池田大作氏 Photo:JIJI

 ポスト池田時代の生き残りを懸けた、組織の引き締めや中央集権化──。それは、カリスマ経営者亡き後の経営形態を模索する会社組織なら常道の選択といえるかもしれない。だが問題は、学会が会社ではなく信仰を重んじるべき宗教団体であるという大前提だ。

 そもそも宗教団体が、会員の政治姿勢を束縛することが許されるはずもない。執行部批判が「ふさわしくない行為」であるにせよ、篠澤氏や鎌田氏のように、その端緒は公明党への政治不信にある。

 また、会員の多くは学会の会員であると同時に“池田教”の信者でもある。「絶対平和主義」を掲げた池田氏のかつての言動と、執行部や公明党の方針に齟齬が生じれば、それは会員に「師匠の教えに背く反逆行為」と映る。

 実は全国各地で今、篠澤氏たちのように除名に至らないまでも、幹部から「査問」を受けたり、役職を解かれたりする会員が急増している。

東京・信濃町の学会本部前で「サイレントアピール」を行う反執行部の会員ら
東京・信濃町の学会本部前で「サイレントアピール」を行う反執行部の会員ら

 都内の60代の女性会員は昨年12月、幹部に呼び出され、長年続けてきた聖教新聞の配達を「明日からやめるように」と告げられた。集金の際に「公明党はおかしい」と会員に説いて回ったことが理由という。地区部長の役職を解かれた別の男性会員は「公明党支援を知人に依頼する『F(フレンド票)取り』ではなく、逆に公明党を支援しないでという『逆F』の活動をしている」と声を潜める。

 一方、池田氏には身辺警護から食事の世話までする直属の“親衛隊”ともいうべき人材グループが存在する。その構成員は、特に信仰心の厚い一般会員から“選抜”された生え抜きだ。