「われわれが改革すべき、あるいは改革できるものは断固として改革するが、改革すべきでない、あるいは改革できないものは断固として変えない」。中国の習近平国家主席は今週、改革開放40周年を記念する式典でこう演説した。それは楽観主義者が期待したであろう論調ではなかった。鄧小平氏が40年前に始めた改革開放政策は、中国が経済的奇跡を成し遂げるための原点だった。真の経済改革はまだ完全に途絶えたわけではない。だが中国指導部が他に選択肢はないと確信するためには、経済が大幅に悪化する必要があるかもしれない。社債の債務不履行が過去最高水準に膨れ上がり、巨額の株式がローンの担保に差し入れられているなど、中国の民間セクターが抱える厳しいストレスを考えると、習氏の演説は、中国政府が民間企業への対策に本腰を入れるというシグナルが驚くほど乏しかった。