世界経済の成長物語は変化しつつあり、第3章に備えるべきだ。第1章となる2017年は、世界的な低金利と減税や規制緩和など企業寄りの米政策への期待にあおられ、世界の主要国経済が一斉に加速し、株価が軒並み高騰した。第2章となる2018年は、財政刺激策の実施などにより米経済が浮揚する一方、他国の経済は世界的な貿易摩擦の高まりで減速。米国を含む世界の株式市場がつまずいた。第3章となる2019年は、再び世界が同調している。といっても今回は一斉に加速するのではなく、減速している。米国の国内総生産(GDP)は2018年に3%前後伸びたが、19年は年率平均2%という長期拡大トレンドに近づくと多くのエコノミストが予想している。中国も米国からの制裁関税が響いて減速する見通しだ。
世界経済の同時減速、新たな章の幕開け
米・中・欧いずれも2019年はGDP成長率が失速へ
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