雑誌や書籍が「売れない」と言われる時代になっても、多くの人は「今、どんな本を読めばいいのか」を気にしている。隣の人がどんな本を読んでいるのか、多くの人が影響を受けたのはどんな本なのか。たとえ「読む本は自分が選ぶ」と決めている人であっても、そのランキングは多少なりとも気になるだろう。

 転職サービスの「DODA(デューダ)」などを運営するインテリジェンスが行った「20代のうちに読んでおきたい本ランキング2012」では、総合ランキングのほか、性別や職種、年収などの属性に分けてランキングを作成している。あなたが影響を受けた本はどのくらいランクインしているだろうか。

 調査は、正社員・契約社員として就労中の25~34歳のホワイトカラー系職種の男女5000人を対象に実施。調査期間は2012年3月10日~11日。インターネット調査で行った。

読んでおきたい理由に並ぶ
とっても真面目な回答

 総合ランキングで1位となったのは、『マネジメント-基本と原則』(ピーター・F・ドラッカー)。ドラッカーの著書『マネジメント』を初心者向けにまとめた1冊で、近年のベストセラーとして記憶に新しい『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海/本ランキングで6位)でも再注目を集めた。

 投票理由としては、「顧客とは何か、何を求めているかを考えるきっかけをくれた」(20代/男性/専門職)「マネジメントするとはどういう意味か、20代のうちに学ぶことで、上司に対する見方も代わり、一企業の社員であっても、どう自分が生きていくか考えるための知識の一つとなる」(20代/女性/モノづくりエンジニア)など。

 2位は『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ)。2000年の刊行だが、今なおビジネス書ランキングでタイトルが挙がることの多い1冊だ。「自分の働き方の枠を拡げるきっかけになる」(20代/女性/企画・管理職)「金銭的な感覚を見直せた」(20代/男性/ITエンジニア)などの投票理由が聞かれた。

 3位と10位には、『「20代」でやっておきたいこと』(川北義則)、『20代にしておきたい17のこと』(本田健)と、「20代」がタイトルに入る2冊が入った。

 それぞれの選考理由は、前者が「今後の人生の目標が定められる本」(30代/女性/事務職)「社会人になりたての頃は特に理不尽な思いをすることも多いが、怒りからは何も生まれないことを学ばせてくれる本」(20代/男性/企画・管理職)、後者が「普段の生活を見直すきっかけになり、どう行動するべきかということがわかる」(20代/男性/営業職)「20代で人生最大の失敗をすることを肯定的に書いており、落ち込んでいたときに前を向けるようになった」(30代/女性/ITエンジニア)など。

 このほかの総合ランキングは、4位『7つの習慣-成功には原則があった!』(スティーブン・R.コヴィー)、5位『スティーブ・ジョブズ』(ウォルター・アイザックソン)、7位『道をひらく』(松下幸之助)、8位『夢をかなえるゾウ』(水野敬也)、9位『人を動かす』(デール・カーネギー)。