目的地に着き、支払いを終えてBさんが先に降りた。Cさんが降りてくるのを待っていたが一向に降りてこない。中の様子をうかがうと、Cさんが運転手にクリーニング代として100ドルを請求されている最中だった。Bさんが横やりを入れようとするより早く、Cさんは酔いの覺めた顔で支払いに応じた。

 どうやら海外でカモにされやすい人はいるようなので、一定以上の注意が必要である。

 今回取り上げたエピソードはお金にまつわることばかりになってしまったが、このほかにもありがちな致命的なミスの報告は枚挙にいとまがない。

 ・どこかに携帯電話を忘れてきた。

 ・電圧の違いをなめていて、持ち込んだ電化製品をダメにしてしまった。

 ・イスラム圏のトイレの使い方がわからず、シャワーの水圧も妙に強くて全身ずぶ濡れになった。

 ・高速バスに乗ったら、目的地と似た名前の場所に向かうもので、一晩かけてまったく違う場所に到着した。

 などなど、全て今回の取材で上がってきたものである。

 時間がたてば「トラブルも旅の思い出」と楽しめる余裕が出てくるのだが、トラブルに際している最中にそのようなことを思う余裕はなく、ひたすら地獄であり、日本が恋しく思えてくる。また時間がたってもミスをミスとして突きつけてくる13万円の象などもいるので、やはり注意するに越したことはないはずである。