「うまい話」にのったら最後！
詐欺が横行する令和元年

　前回の連載では、八白の年にしておいたほうがよいことをお伝えしてきましたが、ここでは“してはいけないこと”をお話ししておきましょう。

　では、ズバリ言います。
　それは、「うまい話に乗ってはいけない」ということです。

　つまり、自分に都合のいい話には細心の注意を払え、ということになります。

　実は、山の八白の一年は「大きな詐欺」が多発する年なのです。
　なぜだと思いますか？
　それは、八白の年になると、人々は“あること”がしたくなるからです。

　それは、「大きな勝負」です。

　八白の人間は小さなことには興味を示しませんが、大きな物事をしたがる気質があります。

　そんな八白の人間のエネルギーを受けやすい一年ですから、世間の人々は何かしら大きなことをしたいという気持ちを胸の奥に秘めているのです。

　すると、どういうことが起きるのでしょうか？

　そうです、詐欺師にひっかかりやすいのです。
　特に、現状に何か不満を抱えていたりする人はころっと騙されてしまいます。

　よって、今年は、もしも自分にとってあまりに都合のよい話がきたら、まずは踏みとどまってください。
　冷静に考えるのです。
　大きな金額での投資は特に要注意です。
　私の調べたところでは、八白の年には大きな詐欺事件が多発しています。

　たとえば、2001年の八白の年には、ある詐欺事件が横行していました。
　これは、2002年に発覚した、八葉（はちよう）グループ事件です。健康食品会社全国八葉物流を核にしたグループが起こしたもの。

　代理店に勧誘するマルチ商法で約5万人から1500億円ものお金を搾取した事件で、山の八白の2001年まで続きました（2001年12月末ごろから配当の支払いが滞り、被害者らによって、連絡会議が設立された）。
　これを読んでいるあなたは、今年だけは、「うまい話」に細心の注意をしてくださいね。