米フェイスブックは、自社を防衛するチームの責任者を入れ替えている。創業から15年の歴史で最も深刻かもしれない反トラスト(独占禁止)法を巡る脅威に直面しているためだ。過去1年で、法律および広報の担当チームの責任者を指名するとともに、ロビー活動や広報全般の責任者として元英副首相のニック・クレッグ氏を迎え入れた。これらの部門を監督していた幹部はフェイスブックに10年以上在籍していたが、最近退任した。首都ワシントンのオフィスでも多くの人材が入れ替わった。つまり、新たに就任した責任者たちは、規制当局が強い関心を持ったケンブリッジ・アナリティカの個人情報漏えいを巡る問題が起きた時も、インスタグラムやワッツアップを買収した時も、フェイスブックにまだ在籍していなかったということだ。新たな責任者たちは、現在のフェイスブックが世界で最も強力な企業の1社ではあるが、かつてないほど追い詰められているということを認識しつつ、着任することになる。
フェイスブック、自社防衛チームを強化
独禁法違反の調査に備え
有料会員限定
あなたにおすすめ