フェイスブックが広告への支出を増やす。個人情報保護を巡る問題で失態が重なるなどしてイメージが悪化しており、信頼回復を急ぐ。マーケティング責任者のアントニオ・ルシオ氏によると、広告費は向こう2、3年で倍以上になる可能性がある。写真共有サイト「インスタグラム」や対話アプリ「ワッツアップ」などの世界的なブランド戦略では、協力する広告代理店の入れ替えなどを行った。ルシオ氏は、フェイスブックを使った選挙介入や偽情報拡散、さらに情報保護・管理の対策への批判などで会社の評判が傷ついたと語った。同氏は「私たちが失敗を犯したことに疑いの余地はなく、一つ一つ対応している最中にある」と述べる一方、消費者との信頼再構築に向けた努力をすでに始めていると語った。こうした取り組みの一環として、サービスの軸足を公の場での交流からプライベートなやり取りに移す方針を明らかにしている。